肩甲骨と肝臓(5)

こんにちは。ごきげんいかがですか?

9月になりました。

今日は特に、大人ってしあわせ~って感じます。

だって、宿題ないもーん♪

 

さて前回、「見ていれば分かるでしょ」という圧力への警告のお話しをしました。

その警告は、肩甲骨だけではなく、目のトラブルも引き起こす。

それは目の疲れからはじまり、視野が狭くなってくると。

 

目のトラブルといっても数え切れないほどの種類がある中で、感情の単語を省略しないでねというメッセージのときは、視野が狭くなるトラブルが選ばれやすいのはなぜでしょう。

 

わたしはその謎を解きたくて、長年ずーっと追ってきました。

見つけたのは、今年の春です。

 

再開業までの2年間、わたしは整骨院でのお勤めや高齢者の施設などへの訪問マッサージなどを行っていました。

そこで出会った高齢者の方々の姿に、たくさんのヒントがあるのです。

その中のひとつ。

難聴があるおばあちゃんとのエピソードです。

 

重度の難聴と聞いていたので、わたしはおばあちゃんの耳元で、

「こーんーにーちーはー! おーかーげーんーはー、いーかーがーでーすーかー!」 という感じに話しかけていました。

 

そんなある日、おばあちゃんがこう言ったのです。

「耳元で大きな声で言われても、音が割れてかえって聞き取りにくいのよ」

 

そこで、どうすれば聞き取りやすいのか尋ねると、

11で、真正面から、というのです。

この2つのキーワードはとても重要で、食堂とかで正面に位置していても、相手が複数だと途端に聞き取りにくくなるのだそうです。

また、立ち位置は言葉どおり真正面限定で、横からや後ろからだと、ほとんど聞こえないのだそうです。

 

さらに興味深いのは、このキーワードを発信している高齢者の多さなのです。

施設の入居者は、認知症、難聴、脳梗塞などによる半身麻痺のどれかがあるかたがほとんどでしたが、その症状があると、11で真正面からでないと、コミュニケーションがとれないのです。

わたしが診た脳梗塞の後遺症で半身麻痺の患者さんは、真正面から話しかけないと、言葉が認識できないと言っていましたし、認知症のかたは、後ろから近づくととても怖がるので、真正面からしかコミュニケーションがとれませんでした。

 

1対1、真正面、1対1、真正面、そんなコミュニケーションを毎日つづけていると、わたしの日常生活のコミュニケーションにもそれがうつってくるのです。

家族にどうしても分かってほしいわがままを言う時に、自然と真正面に立つようになり、1対1で話しかけているのです。

すると、その気持ちがすっと相手に届くのです。

以前はわがままを言う時はなんか後ろめたいので後ろから言っていたのですが、全然相手に届かなかったのに。

 

だからわたしは、施設に入居している方々の症状が、ただの老化現象に思えないのです。

もしかしたらこの方たちのご家族や大切な人たちが、本当の気持ちを伝える方法が分からないことで、お互いがさみしい思いをしているのかもしれないと。

だから自分の耳を遠くして、正面からしかコミュニケーションがとれない体になって、新しいコミュニケーションのヒントを表現しているのではないかと思うのです。

 

施設に入っている方は、よく、自分はもう何の役にもたたないお荷物だと言います。

でもその方たちのお体に触れると、自分の家族や自分を今支えてくれている人たちが抱えている孤独の世界から救い出すヒントを、体を張って発信しているように感じるのです。

少なくともわたしは、家族との間の孤独が減ってすごくうれしいのです。

さらにそのヒントを基に、視野が狭くなる症状の意味がつかめた気がしているのです。

 

肩甲骨のコリ。

それを解読していくと、気持ちが通じ合わない孤独から救い出す魔法のことばが見えてきます。

 

肩甲骨のコリ、それは、気持ちを伝えたいときに、感情の単語(現在形)を省略しないでねサイン。

 

あ、ちなみに決定事項の業務連絡には、感情の単語は必要ありません。